今回は結膜の病気の中で、よくみられるアレルギー性結膜炎についてです。
目がかゆい、充血する、涙がでる、ごろごろするという症状がでます。
体調によっても症状がかわります。
症状がでる時期や原因によって二つに分かれます。
季節性のものを花粉症といい、一年中いつでも症状がでるものを通年性といいます。
花粉症には 春のスギ、ヒノキが代表的です。
夏はイネ科の植物の花粉 カモガヤ、ブタクサなどです。
秋はヨモギ、カナムグラ
冬は何が多いか知っていますか?
花粉はほとんどありません (一部スギ花粉の残りに反応することも)
11月から1月はハウスダストとダニです。
アレルギーの原因となるダニはヤケヒョウダニ、コナヒョウダニといって人を刺すことはありませんが、そのフンや死骸が空気中の舞って、吸い込んだり目に触れたりすることで症状がでます。
今の時期は空気が乾燥していますので、夏にふえたダニの死骸などが、空気中に舞いやすいのです。
イヌやネコの抜け毛やフケが原因になることもあります。
眼科では、症状、目の診察、時には涙の中のIgE抗体というものを調べることがあります。
IgE抗体は簡単にいうと、アレルギー反応を生じた時に増えるものです。
血液検査で血液中にIgE抗体の種類を調べます。
通常は、10種類程度の原因を調べるために、腕の血管から採血し、1週間程度で結果がでます。
指から少量の血液を頂き、20分で結果がでる検査もあります。
他には皮膚テスト 腕の皮膚にアレルギーの原因となるもののエキスをたらし、直接反応させる方法です。
主に点眼薬を用います。
メディエイター遊離抑制薬とヒスタミン受容体拮抗薬、ステロイドや非ステロイド点眼薬を用います。こちらが点眼薬の見本です。
もし気になる症状がありましたら、はやめに眼科を受診してみて下さい。
擦ったり、叩いたりすると、目や瞼に傷がつき、痛みがましたり、瞼がはれ上がったりすることがありますので、絶対にやめましょう。