厚生労働省は2013年6月28日、コンタクトレンズ(CL)販売の実態把握販売者の指導を求める通知を、都道府県知事および関係団体に出しました。
同省は7月18日付けで同様の通知を出していましたが、最近報告の国際比較と販売実態の調査を受けて、再度通知しました。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)が通知文と調査結果をホームページに掲載しています。
きっかけとなった実態調査は、「コンタクトレンズ販売の実態調査に基づく販売規制のあり方に関する研究」(研究代表者:田倉智之氏)。
世界のCL規制と日本を比較検討した結果、日本の規制は最も簡素で緩やかと指摘。
資格者の必置義務、処方箋の提示義務、インターネット販売禁止といった海外の対策を報告しました
初の全国規模のCL販売店の実態調査では、販売店の薬事法の順守は比較的良好であるものの、重篤な眼障害発生のリスク開示などは、業態や取扱製品によりばらついていると示しました。
当院では、コンタクトレンズの処方にあたっては 初回は、視力、屈折(近視や乱視の度数)、角膜曲率半径(目のカーブ)、 前眼部(角膜や結膜などに病気がないか)、眼底検査(散瞳剤を使用せずに、視神経乳頭などの主要な部位を診察)を行います。
その際に、CLの正しい使用法、CLによる眼障害についてご説明します。
ソフトコンタクトレンズの場合には、トライアルレンズを使用し、フィッティング、CLでの視力を調べます。あなたの目にあったお試しのレンズを差し上げます。
後日、そのレンズを装用して受診していただき、問題なければ処方箋を発行します。
ハードCLの場合は、目に問題がないか検査した上で、角膜のカーブにあったトライアルレンズをのせてフィッティングを確認します。 その後トライアルコンタクトをした状態で視力を検査し、CLの度数を決めます。最後にハードCL処方箋を発行し、コンタクト販売店で購入していただきます。レンズを1-2週間使用していただいた後、再診時に視力、フィッティングを確認いたします。
CLのフィッティングが悪いと、角膜に傷がつくことがあります。
1日の装用時間が長時間に及ぶ、ドライアイがある場合は角膜に血管が侵入してくることがありますので、注意が必要です。